湿板写真はフィルムがまだ存在しなかった1851年にイギリスで発明されました。Wet Plate(湿板)またはWet Collodion(ウェット・コロジオン)と呼ばれ、コロジオンという薬品を使った薬液をガラス板(アンブロタイプ)やアルミ板(ティンタイプ)に塗って「湿った板」で写真を撮ります。日本では、江戸時代末期に上野彦馬が真っ先に湿板写真を習得し、1862年に長崎で日本初の写真館を開業し、坂本龍馬や高杉晋作などのポートレイトを撮影しました。
「美山フォトスタジオ」では、2009年度第10回上野彦馬受賞の写真家である森本徹が撮影します。2カット撮影しますので、お好きな方を1枚お選び頂けます。お写真はその場で見て頂けますが、乾燥とニス塗りがありますので後日、郵送(送料別)にてお渡しします。お写真は手作りの写真入れ封筒に入れて納品致します。
オプションで、京都の職人さんによる手作りの高級桐箱(蓋の開閉が楽な「カブセ蓋」、または密閉性の高い「印籠箱」)に入れて納品することができます。お写真を乾燥や湿度から守って長期保管して頂けます。フレーム立ても付いておりますので、桐箱をそのまま壁や卓上などに飾って頂くことができます。
撮影は基本バストアップの上半身のみですが、膝から上の撮影も可能です。お好きな服をお持ち込み下さい。スタジオにて着替えて頂けます。写真は鏡のように逆さまに映りますので、文字のある服はお避け下さい。
撮影日に、美山フォトスタジオが併設される、一棟貸し切りの宿「カーサ美山」に宿泊のお客は上記の値段から20%OFFになります。
兵庫県出身。長年ドキュメンタリー写真家として世界で活躍してきた。近年、プラチナプリントや湿板写真といった古典写真技法で作品を創作する。2020年、彼のプラチナプリント写真集「SHIZEN」がイタリアの出版社から出版される。
バルセロナ出身。トラベルフォトグラファーとして世界各国をめぐり、スペインを始めヨーロッパの雑誌で作品を掲載する。2002年から日本を主に撮影する。2011年写真集「JAPAN/日本」を森本徹と共著で出版する。