About Us

私たちについて

美山フォトスタジオ

写真家、森本徹とティナ・バゲにより2021年、京都美山の築110年の一棟貸し切り古民家宿「カーサ美山」に併設される蔵に設立。

美山フォトスタジオはスローフォトを実践します。

「スローフォト」とは、デジタル写真以前のアナログ写真を指します。デジタル写真以前はフィルムが必要でした。また、フィルムが存在しなかった時代には、薬品をガラス板やアルミ板に塗ってフィルムとなるものを作って撮影をしていました。そして、撮影後瞬時に画像を見ることができるデジタル写真とは違い、アナログ写真では、画像を見る前に「現像」という工程があります。そして、現像には薬品が必要になります。フィルム写真は、現像後、暗室で引き伸ばし機を使って印画紙に画像を焼き付け、その印画紙を薬品に浸して印画紙をもう一度「現像」します。印画紙がなかった時代は、紙に薬品を塗って印画紙を作って太陽光でプリントをしていました。薬品は自ら調合され、これらすべての工程は複雑な手作業によって行なわれます。デジタル写真のように、後戻りや、やり直しが効きません。当然のことながら、これらの工程には時間がかかります。このようなアナログ写真を現代ではデジタル写真と比較して「スローフォト」と呼ばれます。

美山フォトスタジオは、写真家は詩人であると同時に職人であるべきだと考えます。デジタル写真にはデジタル写真の良さがありますが、機械に頼らず、できる限り自らの手を使って作り上げた写真には一味違ったものがあると信じています。湿板写真の薬品は私たち自ら調合して作っています。モノや情報が溢れ、すべてが物凄いスペードで起こり、消えていく現代社会において、ちょっと一息、永遠に手元に残るスローフォトを楽しんで頂ければ幸いです。

また、美山フォトスタジオは、1日1組限定の一棟貸切りの宿「カーサ美山」に併設されています。カーサ美山に宿泊のお客様は、当スタジオの全フォトサービスが20%OFFになります。 

Meet Photographers

私たちがポートレイトを撮影します。

Toru Morimoto

兵庫県出身。長年ドキュメンタリー写真家として世界で活躍してきた。近年、プラチナプリントや湿板写真といった古典写真技法で作品を創作する。2020年、彼のプラチナプリント写真集「SHIZEN」がイタリアの出版社から出版される。

Tina Bagué

バルセロナ出身。トラベルフォトグラファーとして世界各国をめぐり、スペインを始めヨーロッパの雑誌で作品を掲載する。2002年から日本を主に撮影する。2011年写真集「JAPAN/日本」を森本徹と共著で出版する。