湿板写真も、ゼラチンシルバーも、写した写真を見るには、感光材料の板やフィルムを暗室で現像する必要がありました。この過程をなくして写真を撮ってその場で見られるようにしたのがインスタント写真です。1948年にアメリカのランド社のポラロイド社から初めてインスタントカメラが発売されました。
美山フォトスタジオでは、ランド社の古いポラロイドカメラでポートレイトを撮影します。そして、ピールアパートという剥離式のポラロイドフィルムを使用します。撮影後にフィルムを剥がし、画像をポラロイドから和紙に移行(トランスファー)させます。トランスファーは手作業で行うため、2度と同じ写真にはなりません。また和紙にトランスファーすることによって絵画のような写真に仕上がります。2カット撮影しますので、お好きな方を選んでいただきます。写真は後日郵送(送料別)させて頂きます。
オプションで、アンティークガラスフレームを付けることができます。
使用する剥離式ポラロイドフィルムは、2016年に生産中止されたため、世界に出回っているフィルムが終われば、もう二度とこの技法での撮影はできなくなります。現在はネットで高額取引されていますが、このフィルムが手に入らなくなった時点で、このポートレイト撮影は終了させて頂きます。
兵庫県出身。長年ドキュメンタリー写真家として世界で活躍してきた。近年、プラチナプリントや湿板写真といった古典写真技法で作品を創作する。2020年、彼のプラチナプリント写真集「SHIZEN」がイタリアの出版社から出版される。
バルセロナ出身。トラベルフォトグラファーとして世界各国をめぐり、スペインを始めヨーロッパの雑誌で作品を掲載する。2002年から日本を主に撮影する。2011年、写真集「JAPAN/日本」、2022年には写真集「Imperfect Utopia」を森本徹と共著で出版する。