About Us

私たちについて

美山フォトスタジオ

美山フォトスタジオはスローフォトを実践します。

「スローフォト」とは、デジタル写真以前のアナログ写真を指します。デジタル写真以前はフィルムが必要でした。また、フィルムが存在しなかった時代には、薬品をガラス板やアルミ板に塗ってフィルムとなるものを作って撮影をしていました。そして、撮影後瞬時に画像を見ることができるデジタル写真とは違い、アナログ写真では、画像を見る前に暗室での「現像」という工程があります。フィルム写真は、現像後、暗室で引き伸ばし機を使って印画紙に画像を焼き付け、その印画紙を薬品に浸して画像を浮かび上がらせます。印画紙がなかった時代は、紙に薬品を塗って印画紙を作って太陽光でプリントをしていました。例えば美山フォトスタジオは、湿板写真の薬品は私たち自ら調合して作っています。これらすべての工程は全て複雑な手作業によって行なわれます。デジタル写真のように、後戻りや、やり直しが効きません。当然のことながら、これらの工程には時間がかかります。このようなアナログ写真を現代ではデジタル写真と比較して「スローフォト」と呼ばれます。モノや情報が溢れ、すべてが物凄いスペードで起こり、消えていく現代社会において、ちょっと一息、永遠に手元に残るスローフォトを楽しんで頂ければ幸いです。

しかし、私たちはデジタル写真を決して否定する訳ではありません。私たちはデジタル写真をアナログ写真と比べるものではないと認識しています。デジタル写真はデジタル写真として全く違う写真技法として扱い、最新のデジタルカメラを使った時代に沿った撮影サービスも提供致します。そして、デジタル画像を手漉き和紙にプリントするという、デジタルとアナログのハイブリッド的アプローチも積極的に行なっております。

アナログ写真を専門とした「美山フォトスタジオ」ですが、アナログ写真でもデジタル写真でも、心に残る1枚をお客様にお渡しできるよう、全力で撮影させて頂きます。

*美山フォトスタジオは、1日1組限定の一棟貸切りの宿「カーサ美山」に併設されています。カーサ美山に宿泊のお客様は、当スタジオの全フォトサービスが20%OFFになります。 

Meet Photographers

私たちがポートレイトを撮影します。

Toru Morimoto

兵庫県出身。長年ドキュメンタリー写真家として世界で活躍してきた。近年、プラチナプリントや湿板写真といった古典写真技法で作品を創作する。2020年、彼のプラチナプリント写真集「SHIZEN」がイタリアの出版社から出版される。

Tina Bagué

バルセロナ出身。トラベルフォトグラファーとして世界各国をめぐり、スペインを始めヨーロッパの雑誌で作品を掲載する。2002年から日本を主に撮影する。2011年、写真集「JAPAN/日本」、2022年には写真集「Imperfect Utopia」を森本徹と共著で出版する。